シルデナフィルは肺高血圧症の治療薬でもある

男性の勃起障害や勃起不全など、いわゆるED治療薬として有名なバイアグラは、シルデナフィルという成分で出来ています。そしてシルデナフィルは、レバチオという名称で肺動脈性肺高血圧症の治療薬としても使われています。

肺動脈性肺高血圧症は、心臓から肺に血液を送る血管(肺動脈)の血圧が高くなる病気です。この病気は肺動脈の末梢にある小動脈の血管が狭く硬くなってしまうために起こります。何故血管が狭く硬くなってしまうのかは未だ解明されておらず、国の難病に指定されている病気のひとつです。

この病気では、心臓から肺へと無理やり狭い血管に血液を押し出さなければならないため、心臓に大きな負担がかかって全身への酸素供給がうまくいかなくなります。初期症状はあまり感じませんが、病気が進行すると動悸、息切れ、めまいなどのほか、ひどくなると少し動いただけで息苦しくなったり、意識がなくなったり、心不全を起こすこともあります。

シルデナフィルには、血管の平滑筋をゆるめる物質(サイクリックGMP)を分解する酵素(ホスホジエステラーゼ5 )を邪魔する作用があります。この作用によって肺の血管が広くなるため、肺動脈圧を下げる効果があるのです。肺高血圧症では息苦しさや疲れやすさなどが改善されます。
ホスホジエステラーゼ5は陰茎海綿体にも多く存在していて、陰茎の勃起を止める酵素でもあります。服用することで勃起の改善につながるため、ED治療薬としても使われています。

効果の持続時間はやや短いため、肺高血圧症の場合は1日1回20mgを1日3回、ED治療薬としては性行為の約1時間前に1日1回25~50mgを服用します。他の飲み薬との飲み合わせが悪いものも多く、副作用として頭痛やほてりの他に消化不良、吐き気、下痢などの胃腸症状や、視覚異常が現れることもあります。医師の指示に従って、適切に服用することが大切です。

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